20世紀中年

映画 クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲 [DVD]
名作の誉れ高い"クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲"を観ました。映画として楽しめる内容だったと思います。映画の(裏の?)主題は、1960〜80年代のノスタルジーに浸るオトナということでしたが、ひるがえって今現在2005年日本は、テレビをつければ仮面ライダーやらウルトラマンやらガンダムやらで、ドラマや映画もリメークだらけで、すっかり"イエスタデイ・ワンスモア"状態です。僕も含めて30〜40代のオトナ達がこういったものの受け手なのですが、商売してる側から見れば、我々が金離れがいい、どんどん買うから売ってるわけです。売れるものを売るというのは商売的には当たり前ですが、こうなっているとどうなるかというと、目を血走らせて、新しい作品を作りたがっている、仕事をしたがっている野心でパンパンの連中に回るはずの金が回らないわけです。アニメやら漫画やらの文化の素晴らしさを称揚するのは結構ですが、ジャンルからベラボーなものが出てこなくなったらなくなったのと同じと考えます。結論。ノスタルジーを掻き立てられる商品に金を使うのをやめます。