暗闇でスキャン

スキャナー・ダークリー (ハヤカワ文庫SF)
浅倉訳読み中(映画かあ。また期待を裏切らずに期待を裏切ってくれるんだろうなあ)。山形訳と読み比べてないですが、浅倉さん本人があとがきで書くように今更感でいっぱいの海。しかしディックの翻訳についてすごい噂がありますが、どうなっていくんでしょうか。僕は創元の分は全部持ってるからいいですけど。以下まじめですが、今回読んでいて思うのは、へぼい人間への共感は、自分のへぼさ、弱さの理解が深くなるほど、大きくなるということです。ディックは、自分がへぼいのと同時に、どはずれて自分のへぼさが分かっていたために、偉大な作家となりえたということ。